はじめに
2025年ドラフトで阪神タイガースが2位指名したのが、日大の右の強打者・谷端将伍(たにはた しょうご)選手です。
このブログでは以前、こちらの記事で
- 大学 → プロ全体の平均OPS比:0.770倍
- 大学 → 阪神の大卒野手の平均OPS比:0.809倍
という2つの係数を用意しました。
今回はそのロジックを谷端選手に当てはめて、来季1年目の成績予想(OPS中心)を3パターンで出してみます。
プロフィール(基本情報)
- 名前:谷端 将伍(たにはた しょうご)
- 生年月日:2004年3月17日(石川県白山市出身)
- 身長/体重:176cm/76kg
- 投打:右投右打
- 守備位置:三塁手が本職(ほかに二塁・遊撃・レフトも経験)
- 走力・肩:50m6.3秒、遠投115mと俊足強肩
- 経歴:星稜中 → 星稜高 → 日本大(東都大学野球)

大学日本代表経験あり、身長176cm・OPS.788の「中距離寄り強打の内野手」というプロファイルです。三塁メインですが二塁・遊撃・レフトもこなせるため、将来的にWARを稼ぎやすいタイプですね。

星稜→日大の右の強打者で、肩も足もあってポジションもたくさん守れる…こういうタイプは阪神ファン好みやで。森下の内野版みたいな匂いもあるし、当たればド真ん中の“虎の中軸候補”やと思うわ。

高校からずっと強豪で4番や中軸を任されてきて、大学でも首位打者&ベストナイン複数回は普通にエリートコースって感じですね。25〜27歳でピークに入るころには、阪神の打線の顔になっていてもおかしくないポテンシャルだと思います。
アマチュア時代の成績
高校時代(星稜)
| 年度 | 打率 | 試合 | 打席 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2020年 | .563 | 8 | 32 | 18 | 5 | 0 | 1 | 11 | 0 | 0 | 1 | .563 | .813 | 1.376 |
| 高校通算 | .563 | 8 | 32 | 18 | 5 | 0 | 1 | 11 | 0 | 0 | 1 | .563 | .813 | 1.376 |
サンプル試合数は8と少ないですが、「少ないチャンスでガッツリ結果を出してきた4番サード」というイメージです。
大学時代(日本大・東都)
ドラフト・レポート掲載の年度別成績(リーグ戦)をもとに整理すると以下の通りです。
※基本的に東都1部でリーグ戦を行っておりますが、4年秋のみ東都2部に落ちてしまったので分けて表示しています。
東都1部
| シーズン | 試合 | 打率 | 打 | 安 | 二 | 三 | 本 | 点 | 振 | 四球 | 盗 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 22春 | 3 | .000 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | .000 | .000 |
| 22秋 | 7 | .111 | 9 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | .200 | .111 | .311 |
| 23春 | 1 | – | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | – | – | – |
| 23秋 | 13 | .265 | 49 | 13 | 3 | 1 | 0 | 5 | 9 | 1 | 2 | .280 | .367 | .647 |
| 24春 | 13 | .327 | 49 | 16 | 3 | 1 | 4 | 7 | 11 | 5 | 2 | .389 | .673 | 1.062 |
| 24秋 | 10 | .417 | 36 | 15 | 0 | 0 | 2 | 12 | 7 | 5 | 1 | .488 | .583 | 1.071 |
| 25春 | 13 | .196 | 46 | 9 | 4 | 0 | 0 | 4 | 9 | 3 | 2 | .245 | .283 | .528 |
| 1部通算 | 60 | .283 | 191 | 54 | 10 | 2 | 6 | 28 | 40 | 15 | 7 | .335 | .450 | .785 |
東都2部
| シーズン | 試合 | 打率 | 打 | 安 | 二 | 三 | 本 | 点 | 振 | 四球 | 盗 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 25秋 | 13 | .385 | 52 | 20 | 3 | 1 | 1 | 11 | 5 | 3 | 0 | .418 | .538 | .956 |
| 2部通算 | 13 | .385 | 52 | 20 | 3 | 1 | 1 | 11 | 5 | 3 | 0 | .418 | .538 | .956 |
特に3年春(打率.327/4本)と3年秋(打率.417/2本)で2季連続首位打者&3季連続ベストナインという実績を残しており、東都では「打撃タイトル常連」の存在でした。

大学通算OPS.788で、ピークの3年時は1.000超えという“タイトルホルダー型”の打者です。四球は特別多くないものの、ISO(純長打率).159と中距離〜やや長距離寄りの火力があり、首位打者×本塁打のバランス型ですね。

3年の春秋でバカスカ打っとるのがエエわな。ラストイヤーはちょっと落ちたけど、タイトル2回取ってる実績は消えへんし、「調子さえ戻ればすぐ打ちそうなタイプ」っちゅう感じや。

大学通算のOPS.785は“平均ちょい上”じゃなくて普通にドラフト上位クラスですし、特に3年時の1.071って数字はプロを意識するときの“天井サンプル”になると思います。阪神でこの天井にどこまで近づけるかが楽しみですね。
この記事で使う3つのOPS係数
谷端選手の大学通算OPSは0.788。これに、以下の3パターンのOPS比を掛けて1年目の予想OPSを出します。
- パターン①:大卒野手全体の平均
- 大学OPS → プロ1年目OPS比:0.770倍
- パターン②:阪神の大卒野手だけで見た平均
- 大学OPS → 阪神1年目OPS比:0.809倍
- パターン③:東都出身選手の平均
- 東都の大学OPS → プロOPS比:0.869倍
※サンプルは限られているので「参考値」として扱う
- 東都の大学OPS → プロOPS比:0.869倍
計算は 大学通算OPS × 係数 で行います。
来季成績予想(OPS基準・3パターン)
前提として、1年目から一軍で400打席前後立った場合をイメージして、
- 打率・出塁率・長打率
- OPS
- 本塁打(400打席換算)
をそれぞれ出していきます。
打席数が半分なら、本塁打などの「数」はおおよそ半分、率はそのまま、というイメージで見てもらえればOKです。
パターン①:大卒野手全体の平均OPS比(0.770倍)
計算:
- OPS予想中心値 = 0.788 × 0.770 ≒ 0.607
- 範囲イメージ:0.577〜0.637
このOPSをもとに来季の成績を予測すると
- 打率:.220〜.240(中心イメージ .230)
- 本塁打:7〜11本
- 打点:35〜45打点
- 盗塁:4〜7盗塁
→ まとめると、400打席想定での成績レンジはこんな感じになります。

大卒全体の平均係数で見ると、1年目の谷端選手は「打率.220前後・OPS.600前後・HR1桁後半」のラインがベースになりそうです。率はやや抑えめですが、400打席で10本近く打てれば“平均以上の新人野手”と言えますね。

このパターンやと、打率2割2分そこそこ・ホームラン7〜8本くらいが目安やな。数字だけ見ると物足りんかもしれんけど、ルーキーが1年目からそれだけ打ったら十分仕事してるで。

あくまで「大卒全体の平均」に合わせた控えめなパターンなので、このラインを“最低限の合格ライン”として見ておくと良さそうですね。ここから阪神の育成や適応次第でどこまで上に振れるか、って感じです。
パターン②:阪神の大卒野手平均OPS比(0.809倍)
計算:
- OPS予想中心値 = 0.788 × 0.809 ≒ 0.637
- 範囲イメージ:0.607〜0.667
このOPSをもとに来季の成績を予測すると
- 打率:.230〜.250(中心イメージ .240)
- 本塁打:8〜12本
- 打点:40〜50打点
- 盗塁:4〜8盗塁
※阪神の大卒野手は、全体平均よりやや落ち幅が小さい傾向があった(OPS比0.809)という前提です。

阪神の大卒野手係数0.809を用いると、OPS.640前後・HR10本弱が中央値になってきます。森下・佐藤らと同じく「指名時点で完成度高めの打者」を取る傾向を考えると、谷端選手もこのラインまでは十分現実的だと思います。

こっちやと打率2割3〜5分でホームラン二桁見えてくる感じやな。1年目から7番・8番あたりで.240・10本くらい打ったら、ファンは「ようやっとる!」って評価になるで。

個人的には、このパターン②が“かなり有力なベースライン”かなと思ってます。阪神が最近取りがちなタイプに近いし、森下のように1〜2年で一気にOPS.700台まで伸ばすイメージも描きやすいですよね。
パターン③:東都→プロ平均OPS比
最後は、同じ東都出身の打者だけを集計したときの平均OPS比を使うパターンです。
サンプル数はそこまで多くないので、「参考値寄り」の扱いになります。
谷端選手は東都1部と2部に所属していたのでそれぞれのOPS比(1部は.901、2部は.956)を算出しています。
パターン③-1:東都1部の実績を基準にした場合
まずは、東都1部通算OPS.785をベースに、東都1部→プロのOPS比(約0.901倍)を掛けたパターンです。
- OPS予想中心値 = 0.785 × 0.901 ≒ 0.707
- 範囲イメージ:0.677〜0.737
この0.707という数字は、ざっくり言えば「1年目から一軍で試合に出た場合でも、OPS.700前後に届く可能性がある」ラインです。
阪神の若手野手で考えると、下位打線を任されながら“長打で存在感を出せる”クラスの水準になります。
東都1部ベースでの来季成績予想(400打席前後想定)
OPSレンジを 0.677〜0.737(中心0.707) と置いた場合の成績イメージは下記です。
- 打率:.230〜.255
- 本塁打:8〜12本
- 打点:40〜55打点
- 盗塁:4〜8盗塁

東都1部OPS.785→プロ換算OPS.707は、1年目から一定打席をもらえた場合の“現実的な中央値”として扱いやすいです。OPS.700前後は打線下位でも得点期待値を押し上げられる水準なので、起用が継続しやすいレンジですね。

このラインやったら、打率2割4分で二桁ホームランが見えてくる。ルーキーでそれやったら十分すぎるわ、ワシはまずここを目標にしてほしいで。

1部ベースでOPS.700が見えるのはかなり夢があると思います。守備が安定して打席を積めるようになると、このレンジの上側に寄っていく感じがしますね。
パターン③-2:東都2部の実績を基準にした場合(上振れ寄りの参考値)
次に、東都2部通算OPS.956をベースに、東都2部→プロのOPS比(約0.855倍)を掛けたパターンです。
- OPS予想中心値 = 0.956 × 0.855 ≒ 0.817
- 範囲イメージ:0.787〜0.847
これは正直、1年目から出たら“出来すぎ”に寄る数字です。
ただ、谷端選手は2部で高いOPSを出しているので、ここは「能力の上限」や「ハマったときの天井」を見るためのパターンとして置く価値があります。
東都2部ベースでの来季成績予想(400打席前後想定)
OPSレンジを 0.787〜0.847(中心0.817) と置いた場合の成績イメージは下記です。
- 打率:.255〜.280
- 本塁打:12〜18本
- 打点:55〜70打点
- 盗塁:5〜10盗塁
- OPS:.787〜.847(中心 .817)
この水準までいくと、もはや「新人として凄い」ではなく、チーム内でも上位打者として計算できるラインです。
もちろん、1年目にここまでの打席を確保するのは簡単ではないですが、代打や途中出場で結果を積み上げていくと、シーズン後半にスタメンへ…という流れもあり得ます。

東都2部ベースのOPS.817は、統計的には上振れケースとして扱うのが妥当です。特に2部通算は打席数が少なめになりがちなので、評価としては「最大到達点の目安」くらいの置き方が安全です。

OPS.800超えでホームラン15本とか、ルーキーでやったらえらいことやで…。さすがに欲張りすぎかもしれんけど、打てる雰囲気あるならワシは夢見てまうわ。

このパターンは“ロマン枠”としてめちゃくちゃ面白いですね。もし2部で見せた強さが一軍投手相手にもある程度通用したら、序盤は控えでも一気にブレイクする可能性があります。
ポジションはどこになる? 三塁か二塁か、それとも外野か
アマチュア時代の守備
- メインポジションは三塁だが、大学では二塁・遊撃・レフトも経験
- 50m6.3秒&遠投115mと、脚力と肩のツールは高水準
- 一方で、大学通算18失策と「確実性には課題」という指摘もあり、守備の安定感はこれからという評価
東都2部でもベストナインを複数回受賞していることから、動きと肩・打球反応の良さ自体は評価されているが、捕球・送球精度の改善余地が大きい内野手といったイメージです。
阪神の内野事情との兼ね合い
- 一塁:大山悠輔ががっちりレギュラー
- 二塁:中野拓夢が転向後に定着
- 三塁:佐藤輝明が主力だが、将来のメジャー挑戦報道もあり、中長期的には空く可能性あり
- 遊撃:木浪聖也&小幡竜平ら、守備型の選手が競争
三塁は「今は佐藤で固定、将来の見通しは不透明」というポジションなので、
- 短期的には二塁・三塁のバックアップ&代打枠
- 数年スパンでは「三塁レギュラー候補」「打てる二塁手候補」
として育てていく形が自然です。守備の安定度次第では、外野(レフト)に回る可能性もゼロではありませんが、編成とスカウトコメントを見る限り、まずは内野で勝負させる前提と考えて良さそうです。

現状のロースター構造と守備指標を見ると、最初の2〜3年は三塁・二塁のバックアップとしてWARを積みつつ、その間に三塁守備をどこまで安定させられるかが鍵になりそうです。佐藤選手のメジャー挑戦タイミング次第では、ちょうど谷端選手の全盛期とポジションの空きが重なる可能性もあります。

ワシの腹づもりやと、「まずはセカンド・サードの控え&代打で1軍慣れ、2〜3年後にサードのレギュラー争い本格参戦」ってロードマップやな。佐藤がメジャー行く行かんに関わらず、右の強打の内野手としてチャンスは絶対回ってくるで。

将来的なベストシナリオは、「佐藤の後釜サード」か「打てる二塁手」かなと思います。守備の精度がどこまで上がるかで進路が変わりそうですが、少なくとも複数ポジションを守れる選手として、一軍ベンチには置いておきたいタイプですね。
まとめ:谷端将伍の1年目はどんな形が現実的か
- 大学通算OPS.788に対し、
- 全大卒平均係数0.770 → OPS約0.607
- 阪神大卒係数0.809 → OPS約0.637
- 東都係数0.869 → OPS約0.685
- 400打席前後立った場合の現実的なレンジは、
- 打率.220〜.250/OPS.600〜.670/本塁打7〜12本あたりが「平均〜やや上」ライン
- 東都係数での上振れパターンでは、
- 打率.2割5分強・OPS.800前後・二桁本塁打
という“かなりポジティブな1年目”も見えてくる
- 打率.2割5分強・OPS.800前後・二桁本塁打

3つの係数をそのまま掛けて整理すると、「中央値はOPS.630前後、本塁打1桁後半〜二桁」というのが谷端選手の1年目のベースラインになりそうです。ここから実際の打席数と守備ポジションの割り当て次第でWARがどう上下するか、という見方で追いかけていきたいですね。

ワシの期待値としては、「ルーキーで.240・10本くらい」が一つの夢ラインやな。そこまで行かんくても、ガツンと印象に残る一発を何本か打ってくれたら、数字以上にファンの心をつかめるタイプやと思うで。

この1年目の数字はあくまで“入口”なので、個人的には3〜4年目にOPS.750前後・15本くらいのキャリアハイを目指してほしいなと思ってます。そのためにも、まずは1年目の出場機会をどれだけ勝ち取れるかが超重要ですね。


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