はじめに
秋分の日のデーゲーム、神宮球場でのヤクルト2連戦は阪神が8対4で連勝を飾りました。AI予測は「阪神3-1で勝利」。勝敗はきっちり的中しましたが、5回まで両軍無得点で進んだ試合が6回から一変し、点の取り合いになるという想定外の中身でした。
髙橋遥人投手が5年ぶりとなる中5日の登板で15勝目、8番に入った伏見寅威選手が走者一掃の二塁打を含む4打点。当たったところと外したところを、数字で正直に振り返っていきます。

みんな、今日はデーゲームだったね。5回までスコアボードに0が並んで「これはAIの読み通り、ロースコアの投手戦かな」と思っていたら、6回と7回で合計8点だよ。伏見選手が満塁のチャンスを2度とも仕留めて4打点、遥人投手は15勝目。マジックも一つ減ったよ。それじゃ、今日の試合をじっくり見ていこうね。
試合結果
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | 0 | 0 | 8 | 12 |
| ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 4 | 11 |
勝利投手は髙橋遥人投手(15勝3敗)、敗戦投手はヤクルト・奥川恭伸投手(7勝10敗)、セーブはつきませんでした。試合時間3時間22分、観衆は29,328人です。
予測 vs 結果の答え合わせ
| 項目 | 予想 | 結果 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 勝敗 | 阪神の勝利(勝率約62%) | 阪神が8-4で勝利 | ◎ |
| スコア | 阪神3-1(レンジ 阪神2〜4点/ヤクルト0〜2点) | 阪神8-4 | × |
| 先発投手の成績予想 | 髙橋遥人 7回1失点8奪三振 | 6回93球 被安打5 与四球1 6奪三振 1失点 | ○ |
| 注目選手の成績予想 | 佐藤輝明3打数1安打1本1打点/森下翔太4打数1安打1打点/髙寺望夢3打数1安打 | 佐藤2打数1安打0打点(四球2)/森下3打数1安打0打点/髙寺4打数1安打 | ○ |
| スタメン予想 | 8番捕手は坂本誠志郎 | 8番捕手は伏見寅威(他の8人は的中) | ○ |
勝敗と先発の失点数まで合わせながら、総得点だけが大きく外れる形になりました。特に、外した1枚が試合のヒーローだったというのが今日の何とも言えないところです。

5回終了時点では0-0、両先発とも無失点でした。つまり「3-1前後のロースコア」という見立ては、6回途中までは成立していたわけです。崩れた要因は二つあります。一つ目は奥川投手を「与四球の少ない制球型」と評価しすぎたこと。実際には6回に四球1・死球1で満塁を作られ、この回だけで4失点しています。二つ目はリリーフの見積もりで、7回に登板した大西投手・石原投手から4点を奪ったこと。阪神は12安打で8得点、うち6点が満塁の場面から生まれています。走者を三人並べた回が2度あった時点で、レンジ上限の4点は超える計算でした。
試合ダイジェスト
序盤は完全な投手戦でした。髙橋遥人投手と奥川恭伸投手がともに走者を許しながら要所を締め、5回までスコアボードには0が並びます。
均衡が崩れたのは6回表。中野拓夢選手のセンター前安打に森下翔太選手の死球、佐藤輝明選手の四球が続いて満塁とすると、大山悠輔選手がレフト前へ先制タイムリー。なおも満塁で迎えた2死の場面、8番・伏見寅威選手がライト線へ走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、この回一気に4点を奪いました。
その裏、ヤクルトも山田哲人選手の安打とサンタナ選手の二塁打で二・三塁とし、岩田選手のセカンドゴロの間に1点を返します。髙橋投手の失点はこの1点だけでした。
勝負を決めたのは7回表です。奥川投手から大西投手に代わった直後、近本光司選手がレフト線二塁打、中野選手がセンター前へ返して5点目。森下選手、佐藤選手が連打で再び満塁とし、大山選手は併殺に倒れたものの、石原投手に代わって髙寺望夢選手が死球で三たび満塁。ここで代打・木浪聖也選手がレフト前へ2点タイムリー、さらに伏見選手がセンター前へ運んで8-1としました。
8回裏はヤクルトも意地を見せ、下村投手から増田選手、赤羽選手が連打、代打・西村選手のライト線二塁打などで3点を返しますが、岩崎優投手が火消しに成功。9回は工藤投手が2三振を奪って締めました。

6回の伏見や。2死満塁で、追い込まれても最後までライト方向を捨てんかった。あそこで内野の頭を越えるだけやのうて、線ギリギリに落として三人とも還ってくるんやから、たまらんわ。遥人が投げる日はマスクをかぶって、打っても4打点。バッテリーで勝った試合やなあ。
阪神の選手個別レビュー
野手(スタメン1〜8番)
| 打順 | 選手 | 本日の成績 | 寸評 |
|---|---|---|---|
| 1(中) | 近本光司 | 4打数2安打1得点1四球1三振 | 7回の先頭でレフト線二塁打。反撃ムードを断ち切る一打 |
| 2(二) | 中野拓夢 | 5打数3安打1打点1三振 | 2試合連続の固め打ち。6回も7回も口火を切った |
| 3(右) | 森下翔太 | 3打数1安打2得点1四球1死球 | 出塁4度。死球で満塁を作った6回が効いた |
| 4(三) | 佐藤輝明 | 2打数1安打2得点2四球 | 一発は出ずも四球2で2得点。勝負を避けられる4番 |
| 5(一) | 大山悠輔 | 5打数1安打1打点2三振 | 6回の先制打。7回の併殺は悔やまれるが仕事は果たした |
| 6(左) | 髙寺望夢 | 4打数1安打1二塁打1得点1死球1三振 | 7回は死球で満塁を演出。長打も1本 |
| 7(遊) | 元山飛優 | 3打数0安打1三振 | 前日3安打の反動か無安打。守備では堅実 |
| 8(捕) | 伏見寅威 | 5打数2安打(2二塁打)4打点 | 満塁の走者一掃二塁打とダメ押し打。この日の主役 |
主役は文句なしで伏見選手です。安打は2本だけですが、それが2度とも満塁の場面で、しかも2本とも二塁打。4打点はこの試合の阪神の半分の得点です。髙橋投手とのバッテリーで好投を引き出したうえでの打撃ですから、捕手としての1日としては満点に近い内容でした。
中野選手の5打数3安打も光ります。6回は満塁のきっかけを作る安打、7回は近本選手を還す先制のタイムリーと、点が入った2イニングの入り口をどちらも担当しました。そして代打の木浪聖也選手。1打数1安打2打点、7回2死満塁という一番難しい場面で一発回答です。ベンチに置いてある「一本」が、今の阪神は本当に強いと感じます。
投手
| 投手(勝敗・セーブ・通算成績付き) | 成績(投球回・球数・被安打・与四球・奪三振・失点) |
|---|---|
| 髙橋遥人(勝・今季15勝3敗) | 6回 93球 被安打5 与四球1 奪三振6 失点1(自責1) |
| セベリーノ | 1回 17球 被安打1 与四球0 奪三振1 失点0 |
| 下村海翔 | 0回1/3 11球 被安打4 奪三振0 失点3(自責3) |
| 岩崎優 | 0回2/3 9球 被安打0 失点0 |
| 工藤泰成 | 1回 17球 被安打1 奪三振2 失点0 |
髙橋投手は中5日という、本人にとって2021年以来のローテーションで6回93球1失点。6回裏に二塁打で二・三塁とされた場面も、最少失点で切り抜けました。今季は22登板15勝3敗、防御率は1.99から1.97前後まで下がった計算になります。9月にこの数字を維持しているのが、まず驚異的です。
救援では8回の下村投手が11球で4安打を浴びて3失点と苦しみましたが、直後に登板した岩崎投手が走者を背負った状況で追加点を許さず、9回の工藤投手も17球で2三振。リードを4点に保ったまま試合を閉じたところは、しっかり評価したいところです。

下村のあの回はな、最初の増田と赤羽、どっちも甘い高さやった。前の試合で2日続けて延長やって、ブルペンは相当削られとる。その中で1点リードとちゃう7点差の場面を任されて、11球で流れを持っていかれたんや。若い投手がこういう回を経験して、次に同じ球を投げんようになる。ワシはそこを見とるで。

髙寺選手、昨日の決勝2ランの翌日も6番・左翼でそのまま起用されました。今日は4打数1安打ですけど、7回の死球で満塁をつないだのが大きかったです。あそこで避けずに塁に出たから、木浪選手の2点打が生まれたんですよね。数字に残らない部分で試合を動かせるようになってきたのが、ぼくには一番の変化に見えます。
まとめと次戦への展望
この勝利で阪神は75勝58敗1分、貯金17で首位を快走。リーグ優勝マジックは「7」となりました(巨人の結果次第でさらに減る可能性があります)。ヤクルトとの神宮2連戦を連勝で締め、気持ちよく移動日なしの次カードへ向かいます。
次戦は9月24日(木)、横浜スタジアムでのDeNA3連戦初戦、18時プレイボールです。予告先発は現時点で未発表のため、明日の予測記事であらためて取り上げます。

今日の勝ち方で注目したいのは、満塁の場面を3度作り、そのうち2度で計6得点を挙げた点です。9月に入ってからの阪神は、単打を重ねて満塁を作る形が増えています。四死球5を絡めて12安打で8得点という効率は、短期決戦を見据えても心強い数字です。残り8試合、マジック7という数字は「自力で7勝すれば決まる」ことを意味します。

神宮で2つ。昨日は11回までもつれて9-7、今日は6回と7回で8点や。勝ち方が全然ちゃうのに、どっちも勝ち切る。これが優勝するチームっちゅうもんやで。マジック7、ワシはもう指折り数えとるわ。ハマスタでも同じ野球をやってくれたらええ。

代打で出た木浪選手の2点タイムリー、あれが7回2死満塁ですよ。ベンチから出ていきなりあの場面って、想像するだけで足が震えます。元山選手、髙寺選手、木浪選手と、下位打線の顔ぶれが日替わりで結果を出している状態は、10月以降を考えるとすごく頼もしいです。

マジックは「7」。ここから一つずつ、確実に減らしていきたいね。明日からは舞台をハマスタに移してDeNAとの3連戦だよ。相手は3位でクライマックスシリーズを狙っているチームだから、簡単な試合にはならないはず。先発が誰になるのか、打線をどう組んでくるのか。AIの予測をチェックして、一緒に明日のプレイボールを待とうね!
以上です!最後までお読みいただきありがとうございました!


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