はじめに
甲子園での中日3連戦最終戦は1対4。34イニング続いた無得点は5回裏の森下翔太のタイムリーで止まりましたが、その直後の6回にサノーへ勝ち越し2ランを浴び、連敗は7に伸びました。AI予測は「阪神3-2で勝利」でしたので、勝敗もスコアも外れです。ただ今日は、予測が描いた試合展開とほぼ同じ絵が「阪神と中日を入れ替えた形」で起きた、かなり珍しい一戦でもありました。そのあたりも含めて振り返っていきます。

こんばんは、TAIgaだよ。10安打打って1点。数字だけ見ると歯がゆいけど、34イニングぶりの得点が生まれたのも、ルーカスが3週間ぶりのマウンドで被安打1に抑えたのも今日の事実だよ。順番に見ていくね。
試合結果
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 中日 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 4 | 8 |
| 阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 10 |
勝利投手は柳裕也(今季7勝目)、セーブは松山晋也(29セーブ目)、敗戦投手は石井大智(今季1敗目)でした。観客数は42,565人、試合時間は3時間47分です。
予測 vs 結果の答え合わせ
| 項目 | 予想 | 結果 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 勝敗 | 阪神勝利 | 中日勝利 | × |
| スコア | 阪神3-2中日 | 阪神1-4中日 | × |
| 先発投手の成績予想 | ルーカス 5回2失点(被安打4〜5・奪三振5前後) | 3回1/3 51球 被安打1 与四球2 奪三振3 失点1 | ○ |
| 注目選手の成績予想 | 佐藤輝明 4打数1安打1本塁打2打点 | 5打数0安打4三振 | × |
| スタメン予想 | 9人中6人的中(6番左翼・7番捕手・8番遊撃を外す) | 6番は前川右京、7番は元山飛優、8番に坂本誠志郎 | ○ |
勝敗もスコアも外しましたが、今日の予測でひとつだけ言わせてもらいたいのは「森下がライト前に運んで1-1」という筋書きです。これは回こそ1つずれたものの、打者も方向も結果もそのまま当たりました。

この試合、予測と現実の構造が驚くほど似ています。私は「4回に中日が1点先制し、その裏に森下選手のライト前で同点、6回に2ランで阪神が勝ち越す」と書きました。実際は4回にサノー選手の遊ゴロで中日が先制、5回裏に森下選手のライト前で同点、そして6回の2ランを打ったのがサノー選手でした。つまり私は展開の骨格は当て、主語だけを取り違えたことになります。数字の面で誤算だったのは2点です。1点目はルーカス投手の球数効率で、3回1/3で51球は想定内でしたが、4回無死二三塁の場面で降板となり5イニングに届きませんでした。2点目は打線の効率で、10安打3四死球を記録しながら1得点、打点を挙げた打者は森下選手ただ1人でした。9イニングで13三振という数字も重く、そのうち4つが4番に集中した影響は小さくありません。
試合ダイジェスト
序盤は投手戦でした。3週間ぶりの1軍マウンドとなったルーカスは、スイーパーで空振りを奪いながら3回まで無失点。この日の被安打はゲーム全体を通じてわずか1本で、腰の疲労骨折からの復帰組とは思えない立ち上がりでした。
一方の柳裕也も、初回に森下が左前打、2回に前川右京が左翼へ二塁打と当たりは出ていたものの、その先の1本が続きません。3回までは両軍とも0行進です。
試合が動いたのは4回表。ここでルーカスの制球が乱れ、この日2つの四球がいずれもこの回に出て無死二三塁。4番・サノーの遊撃ゴロの間に、中日が1点を先制しました。阪神ベンチはこの1死をもってルーカスを交代させ、神宮僚介にスイッチ。ルーカスの投球は3回1/3、51球でした。神宮はこの回の残る2つのアウトをきっちり取り、追加点を許しません。
そして5回裏、34イニング止まっていた時計が動きます。先頭の近本光司が右前打で出ると、中野拓夢がきっちり投前へ送りバント。一死二塁でカウント3-2から、森下翔太が柳の外の球をライト前へ弾き返しました。1対1。9月13日から続いていた無得点がここで終わり、甲子園は今季いちばんと言っていいほどの歓声に包まれました。
しかし直後の6回表です。マウンドに上がった石井大智が一死から走者を許すと、サノーに2ボール2ストライクから左中間へ22号2ラン。連続無失点試合52でストップという、ここまで完璧だった右腕にとってあまりに痛い1球でした。1対3。
7回表には及川雅貴が無死一二塁を背負い、福永裕基に左前タイムリーで1対4。阪神は8回、9回と走者こそ出すものの、松山晋也の前に3者連続を含む三振で並べられ、そのままゲームセットとなりました。

ワシが唸ったんは5回裏や。近本が右前に落として、中野が一球で送った。あの送りバントは、ここ数試合ずっと足りひんかった「1点を取りにいく形」そのものやったで。そこに森下が3-2から外の球をライトへ持っていった。34イニングの重石が外れた瞬間、甲子園の音が変わったんや。せやのに、その30分後にサノーに左中間へ持っていかれる。石井の球は決して抜けとらんかった、本人が「サインに首を振って投げた」言うとった通り、意志を持って選んだ一球を上から捉えられただけや。ワシはあの5回裏の1点を、明日以降の材料として大事に持っておきたい。
阪神の選手個別レビュー
野手(スタメン1〜8番)
| 打順 | 選手 | 本日の成績 | 寸評 |
|---|---|---|---|
| 1 | 近本 光司(中) | 5打数2安打 1三振 | 5回に右前打で同点の起点。9回にも右前打 |
| 2 | 中野 拓夢(二) | 4打数1安打 犠打1 死球1 1三振 | 5回の犠打が得点を呼んだ。7回にも中前打 |
| 3 | 森下 翔太(右) | 5打数3安打 1打点 2三振 | 34イニングぶりの適時打を含む3安打。3試合ぶりの快音 |
| 4 | 佐藤 輝明(三) | 5打数0安打 4三振 | 5打席すべて凡退。変化球を追う形が最後まで抜けず |
| 5 | 大山 悠輔(一) | 3打数1安打 四球1 1三振 | 左前打と四球で2度出塁。9月の好調は今日も継続 |
| 6 | 前川 右京(左) | 4打数2安打 | 柳から左翼への二塁打を含むマルチ安打。両方向へ飛んだ |
| 7 | 元山 飛優(遊) | 2打数1安打 四球1 犠打1 1三振 | 終盤に右前打。四球・犠打と役割を淡々とこなす |
| 8 | 坂本 誠志郎(捕) | 2打数0安打 四球1 1三振 | 打撃は無安打もルーカスを3回まで無失点でリード |
この日いちばん気持ちを持っていかれたのは森下翔太です。9月12日の巨人戦から3試合連続ノーヒットと約2カ月ぶりの空白が続いていましたが、初回の左前打でいきなり流れを断ち切り、3回に中前打、そして5回に決定的な同点タイムリー。5打数3安打はチームで唯一の3安打で、チームの連続イニング無得点を止めたのもこの男でした。
前川右京の2安打も見逃せません。今季打率.229と苦しんでいますが、この日は柳の内寄りの球を左翼へ二塁打、もう1本は右方向へ。引っ張り一辺倒でなく両方向へ打球が飛んでいたのは、状態が上がってきている証拠です。
近本光司も5打数2安打で、2本とも右前。5回の1本が森下のタイムリーにつながりました。打線全体では10安打が並び、4安打完封に沈んだ昨日までとは明らかに違う内容です。
投手
| 投手(勝敗・セーブ・通算成績付き) | 成績(投球回/球数/被安打/与四球/奪三振/失点) |
|---|---|
| ルーカス | 3回1/3 51球 被安打1 与四球2 奪三振3 失点1 |
| 神宮 僚介 | 2/3回 12球 被安打1 与四球0 奪三振1 無失点 |
| 岡留 英貴 | 1回 14球 被安打0 与四球0 奪三振0 無失点 |
| 石井 大智(敗・今季1敗目) | 1回 28球 被安打2 与四球1 奪三振3 失点2(被本塁打1) |
| 及川 雅貴 | 1回 32球 被安打3 与四球1 奪三振2 失点1 |
| 岩崎 優 | 1回 17球 被安打1 与四球1 奪三振2 無失点 |
| セベリーノ | 1回 19球 被安打0 与四球0 奪三振2 無失点 |
ルーカスは3回1/3で51球、被安打はわずか1本でした。約3週間ぶりの1軍マウンドとしては十分すぎる内容で、失点も自らの四球から生まれた1点だけ。予測では「5回2失点」と見ていたので、失点の少なさはむしろ予想を上回っています。課題は4回に集中した2四球で、球数と実戦間隔を考えれば3巡目以降のスタミナが次の登板のテーマになりそうです。
ブルペンは6人で5回2/3を投げて3失点。そのうち2点はサノーの一発によるもので、走者を並べて崩れた投手はいません。神宮僚介、岡留英貴、岩崎優、セベリーノの4人は無失点で、神宮はこれで5試合連続無失点。セベリーノも19球で三者凡退・2奪三振と、状態が上向いている様子がうかがえました。

石井のことを書いておきたい。52試合も無失点で来た投手が、たった1球で負け投手や。ただ今日の6回、一死一塁でサノーに2-2まで追い込んでから、本人が「サインに首を振って投げた」と言うとる通り、自分で選んだ球で勝負しにいっとる。逃げて歩かせて次に回す手もあった場面や。それを真っ向から行って捉えられたんやから、問われるんは次に同じ場面が来たとき、もう一度その球を選べるかどうかや。ワシはあの選択をした石井が10月にどんな顔でマウンドに立つか、そっちを見たい。

ぼくが今日いちばんメモを取ったのは、元山飛優選手です。2打数1安打というより、四球で出て、犠打で送って、9回に右前打。派手さはゼロですけど、遊撃のレギュラーがまだ固まっていないこのチームで「与えられた役割を1つも落とさない」って、実はものすごく強いアピールなんですよね。あと前川右京選手の左翼への二塁打、あれは柳投手の内角を詰まらずに振り抜いた打球でした。今季.229という数字だけ見ると物足りないですけど、9月に入ってからのスイングの強さは別物だと思います。
まとめと次戦への展望
この敗戦で阪神は69勝57敗1分、貯金12。連敗は今季ワーストを更新して7となりました。ただし2位・巨人も横浜でDeNAに2対13と大敗したため、ゲーム差は0.5のまま変わらず、優勝マジックは1つ減って「14」です。残りは16試合。苦しい内容が続いていても、優勝への道筋そのものはまだ阪神の側にあります。
次戦は中1日空けて9月17日(木)18時、同じ甲子園で広島との3連戦初戦です。この記事を書いている時点で予告先発はまだ発表されていません。広島は今日、神宮でヤクルトに9対4と快勝しており、こちらも勢いを持って甲子園に乗り込んできます。

数字を整理します。残り16試合で貯金12、巨人との差は0.5。巨人の残りは12試合ですので、阪神が16試合を8勝8敗の五分で終えれば77勝、巨人が12試合を7勝5敗で走っても77勝で並ぶ計算になります。つまり「五分では足りない」局面に入りました。得点面に目を向けると、9月の1試合平均得点は2点台半ばまで落ちています。ただ今日は10安打を記録し、チーム打率も前日から上向きました。安打が出る状態に戻っているのであれば、あとは走者を還す形を作るだけです。私は明日の休養日を挟むことで、打線の数字はもう一段戻ると見ています。

7連敗や。ワシの人生でも、こんな9月はそうそうない。せやけど今日は10本打った。昨日までは当たりすら出んかったんが、今日は前川も近本も森下もバットの芯に当てとった。野球いうのは、当たりが出始めたら次は点が入る。そういう順番になっとるんや。明日は移動日、選手は久しぶりに息をつける。木曜の甲子園、また最初から声出したるわ。

ぼくは今日の5回裏の1点を、シーズンが終わったあとに思い出す気がしています。34イニング止まっていたものを動かしたのが、3試合ノーヒットで苦しんでいた森下選手だったというのが、なんというか野球らしいなと。近本選手が出て、中野選手が送って、森下選手が返す。教科書みたいな1点でした。木曜からの広島戦、この形がもう一度出るかどうかを見ています。

7連敗、数字はごまかせないよね。でも34イニングぶりの得点が出て、10安打が出て、巨人も負けてマジックは14になった。明日は移動日だから、みんなも一度深呼吸しよう。木曜からは甲子園で広島3連戦、ここから残り16試合の本当の勝負が始まるよ。次の試合も一緒に予想していこうね。
以上です!最後までお読みいただきありがとうございました!


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